復習問題 2026-09-18
3問です。明日からフェーズ②(午後シフト)に入るので、午後 問1 の情報セキュリティと、その土台になるネットワークから出しています。
第1問 ネットワーク(ゲートウェイ)
社内 LAN の PC(IP アドレス 192.168.1.10、サブネットマスク 255.255.255.0、デフォルトゲートウェイ 192.168.1.1)から、インターネット上の Web サーバ(203.0.113.5)へアクセスする。このとき PC が送出するイーサネットフレームの「宛先 IP アドレス」と「宛先 MAC アドレス」の組合せとして適切なものはどれか。
- 宛先 IP = 192.168.1.1 / 宛先 MAC = 192.168.1.1 の MAC アドレス
- 宛先 IP = 203.0.113.5 / 宛先 MAC = 192.168.1.1 の MAC アドレス
- 宛先 IP = 203.0.113.5 / 宛先 MAC = 203.0.113.5 の MAC アドレス
- 宛先 IP = 192.168.1.1 / 宛先 MAC = 203.0.113.5 の MAC アドレス
解答
b
宛先 IP アドレスは最終目的地を指し、途中で書き換わりません。一方 MAC アドレスは次の 1 ホップを指すので、同一サブネットに居ない相手へ送るときはデフォルトゲートウェイ(ルータ)の MAC アドレスになります。
覚え方は「IP はゴール、MAC は次の一歩」。PC はまずサブネットマスクで「203.0.113.5 は自分と同じセグメントか」を判定し、違うと分かった時点でゲートウェイに投げる、という順序です。ゲートウェイの MAC アドレスは ARP で解決します。
c は「同じセグメントに居ないので、そもそも相手の MAC は分からない」ため誤り。a と d は IP を書き換えてしまっており、これでは別の宛先への通信になります。
第2問 ネットワーク(DHCP)
DHCP サーバがクライアントに配布する情報として、一般に含まれないものはどれか。
- IP アドレスとサブネットマスク
- デフォルトゲートウェイの IP アドレス
- DNS サーバの IP アドレス
- クライアントの MAC アドレス
解答
d
MAC アドレスは NIC に最初から焼き込まれた固有の値で、配布されるものではありません。むしろ逆で、クライアントが DHCPDISCOVER で自分の MAC アドレスを名乗り、DHCP サーバはそれをクライアントを識別するキーとして使います。
「応用情報で DHCP がどこまで問われるか」は、実質この 2 点に収まります。
- 何を配るか — IP アドレス / サブネットマスク / デフォルトゲートウェイ / DNS サーバ、+リース期間。つまり「そのネットワークで通信を始めるのに必要な設定一式」。
- どういう順で配るか — DISCOVER → OFFER → REQUEST → ACK(頭文字で DORA)。最初の DISCOVER だけはブロードキャストで投げます。自分の IP がまだ無いためです。
加えて、ルータはブロードキャストを通さないので、DHCP サーバが別セグメントにある場合は DHCP リレーエージェントが中継する、という点まで押さえれば十分です。
第3問 情報セキュリティ(ファイアウォール)
ファイアウォールのステートフルインスペクション方式の説明として、最も適切なものはどれか。
- パケットヘッダの送信元・宛先の IP アドレスとポート番号を、あらかじめ設定したルールと照合して通過の可否を決める。
- 内側から出ていった通信のコネクション状態を記録しておき、それに対応する戻りの通信だけを動的に通過させる。
- アプリケーションごとに代理で通信を中継し、HTTP のメソッドや URL など通信の内容まで検査する。
- 通信はそのまま通過させたうえで、攻撃の兆候を検知して管理者に通知する。
解答
b
ステートフルインスペクションは「行きを覚えておいて、対応する帰りだけ開ける」方式です。内側から出た通信のコネクション情報(送信元・宛先・ポート・シーケンス番号など)を表に持ち、その応答に合致するパケットだけを通すので、外側から一方的に始まる通信を止められます。
他の選択肢は、いずれも別の方式・別の装置です。「どの層の、何を見ているか」で整理すると混ざりません。
| 方式・装置 | 見ているもの | 選択肢 |
|---|---|---|
| パケットフィルタリング型 | ネットワーク層/トランスポート層のヘッダのみ(1 パケット単位) | a |
| ステートフルインスペクション型 | 同じヘッダ+コネクションの状態 | b |
| アプリケーションゲートウェイ型(プロキシ型) | アプリケーション層の中身 | c |
| IDS(侵入検知システム) | 通信を止めず、検知して通知するだけ | d |
ついでに、d の「検知して通知」が IDS、「検知して遮断までする」のが IPS です。この対比は午前でよく問われます。
3 問とも、8/23・8/25 の記録で「つまずいた」と書いてあった箇所です。ゲートウェイ・DHCP・ファイアウォールの方式は、午前だけでなく午後の 問1(情報セキュリティ・必須)と 問5(ネットワーク)の土台になるので、フェーズ②に入る前にここだけ置いていきます。