復習問題 2026-09-24
4問です。昨日の4問のすぐ隣を選びました。分野はネットワーク3問+システム監査1問。
第1問 ネットワーク(所属ネットワークとブロードキャストアドレス)
IP アドレス 192.168.10.150、サブネットマスク 255.255.255.192 のホストがある。このホストが属するサブネットのブロードキャストアドレスはどれか。
- 192.168.10.127
- 192.168.10.191
- 192.168.10.255
- 192.168.10.192
解答
b(192.168.10.191)
昨日は「何台入るか」から逆算しました。今日は逆に、アドレスが与えられて「どの箱に入っているか」を当てる形です。使う表は同じで、見る向きだけが違います。
マスク 255.255.255.192 は /26。第4オクテットの上位2ビットだけがネットワーク部なので、箱の幅は 64 です。つまり第4オクテットは 0・64・128・192 の位置で区切られています。
- 0 〜 63(ネットワーク 0/ブロードキャスト 63)
- 64 〜 127(64/127)
- 128 〜 191(128/191) ← 150 はここ
- 192 〜 255(192/255)
150 は 128 以上 192 未満なので 3 番目の箱に入り、その一番上の 191 がブロードキャストアドレスです。
a は 1 つ手前の箱のブロードキャスト、c は分割しなかった場合(/24)のブロードキャスト、d は次の箱のネットワークアドレスです。どれも「箱の切れ目」を 1 つずらすと出てくる値で、選択肢はそこを狙って作られています。
手順は毎回同じで、①マスクから幅を出す(256 − 192 = 64)、②幅の倍数で区切り線を引く、③与えられたアドレスがどの区間か見る、④その区間の上端がブロードキャスト、下端がネットワーク。この4手順を固定してしまえば、サブネット系はほぼ計算なしで解けます。
第2問 ネットワーク(OSI 基本参照モデルと中継機器)
ネットワークの中継機器のうち、MAC アドレスを見てフレームを転送するものはどれか。
- リピータ(ハブ)
- レイヤ2スイッチ(ブリッジ)
- ルータ
- ゲートウェイ
解答
b(レイヤ2スイッチ)
8/25 に「デフォルトゲートウェイ/ルータ/L3スイッチの区別がついていない」と残っていた論点です。ここは覚える量が少ないわりに、午前でも午後 問5 でも土台になります。
中継機器は「どの層のアドレスを見て判断するか」で一列に並びます。
| 機器 | 層 | 見るもの |
|---|---|---|
| リピータ・ハブ | 第1層(物理) | 何も見ない。電気信号を全ポートへ流すだけ |
| レイヤ2スイッチ・ブリッジ | 第2層(データリンク) | MAC アドレス |
| ルータ・レイヤ3スイッチ | 第3層(ネットワーク) | IP アドレス |
| ゲートウェイ | 第4層以上 | プロトコルそのものを変換する |
a のリピータは信号を増幅して流すだけで、宛先という概念を持ちません。c のルータは IP アドレスを見て別ネットワークへ中継する機器で、層が1つ上です。d のゲートウェイは異なるプロトコル同士をつなぐ機器を指します。
なお「デフォルトゲートウェイ」は、この d のゲートウェイとは別物と考えて構いません。自分のネットワークの外へ出るときの出口として設定する、実体はルータ(またはレイヤ3スイッチ)の IP アドレスです。同じ単語ですが、試験では別の場所に出ます。ここが 8/25 に曖昧だった部分で、「ゲートウェイという語は2通りに使われる」と割り切ってしまうのが早いです。
レイヤ3スイッチとルータの違いも、試験では「ほぼ同じ働き(L3 で転送する)」と捉えて問題ありません。厳密にはスイッチのほうがハードウェア処理で高速、ルータのほうが WAN 側の機能が豊富、という程度の差です。
第3問 情報セキュリティ(DNS キャッシュポイズニング)
DNS キャッシュポイズニング攻撃の説明として適切なものはどれか。
- DNS サーバに大量の問合せを送り、応答できない状態にする。
- DNS サーバのキャッシュに偽の名前解決情報を覚え込ませ、利用者を偽サイトへ誘導する。
- DNS サーバの管理者アカウントのパスワードを総当たりで破る。
- DNS の通信を盗聴し、利用者が閲覧したドメイン名の一覧を収集する。
解答
b(キャッシュに偽の情報を覚え込ませ、偽サイトへ誘導する)
昨日の第2問で並べた DNS が、そのままセキュリティ側に出てくる形です。午後 問1(情報セキュリティ)は必須問題なので、ネットワークの用語がセキュリティにどう化けるかを一緒に押さえると二重に効きます。
DNS サーバは、一度引いた「ドメイン名 → IP アドレス」の対応をしばらく手元に保存(キャッシュ)します。毎回上位のサーバへ聞きに行かずに済ませるためです。この保存の仕組みに、攻撃者が偽の対応を紛れ込ませるのがキャッシュポイズニングです。
いったん偽の情報が入ると、その DNS サーバを使っている利用者全員が、正しいドメイン名を入力しているのに攻撃者のサーバへ接続してしまいます。利用者側は URL を打ち間違えたわけでもリンクを踏んだわけでもないので、気づく手がかりがほとんどありません。フィッシングと違い「利用者が注意すれば防げる」類の攻撃ではない、という点が問われます。
対策としては、問合せの送信元ポート番号をランダム化して偽応答を当たりにくくする方法と、応答に署名を付けて正当性を検証する DNSSEC が定番です。DNSSEC は選択肢にもよく出るので、「DNS の応答が本物かを署名で確かめる仕組み」と結び付けておいてください。
a は DNS を標的にした DoS 攻撃、c はパスワードクラック、d は盗聴の説明です。いずれも DNS が絡むだけで別の攻撃であり、「キャッシュ」という語が入っているかどうかが切り分けの目印になります。
第4問 システム監査(システム監査人の独立性)
システム監査人に求められる独立性に関する記述のうち、適切なものはどれか。
- 監査の実効性を高めるため、監査対象システムの開発を担当した者が、そのシステムの監査を担当する。
- システム監査人は、監査対象から独立した立場でなければならず、自ら開発・運用に関与したシステムの監査は担当しない。
- システム監査人は独立性を保つため、監査対象部門へのヒアリングを行ってはならない。
- 外部の監査人であれば、監査対象部門から報酬以外の便宜を受けても独立性は損なわれない。
解答
b(自ら関与したシステムの監査は担当しない)
昨日の監査証跡の続きで、午後 問11 の頻出論点です。昨日は「ログを、操作した本人が書き換えられてはいけない」でした。今日はそれを人に当てはめた話で、根は同じです。
監査は「ルールどおり運用されているか」を第三者の目で確かめる作業なので、確かめる人が確かめられる対象と一体だと、そもそも検証になりません。自分が作ったものを自分で検査すれば、見落としは検査でも同じように見落とされます。これを外観上の独立性といい、実際に公正に判断できるかという精神上の独立性と区別して問われます。
a は最も典型的な誤りで、開発担当者が自分のシステムを監査するのは独立性の侵害そのものです。「システムに詳しいから適任」という理屈が選択肢では使われますが、詳しさと独立性は別の話です。
c は行き過ぎで、独立性とは対象に関与しないことであって、対象を調べないことではありません。ヒアリング・資料の閲覧・現地確認はむしろ監査手続の中心です。
d は外部監査人でも同じく独立性が損なわれます。報酬以外の便宜を受ければ、公正に判断していないのではないかという疑いが外から見て生じ、外観上の独立性が失われます。
問11 は計算がほぼ無く、この種の定型表現をいくつ持っているかで点が決まります。「独立性」「監査証跡」「職務分掌」「最小権限」は、ここ数日の復習問題でひと通り触れました。この4語は午後でそのまま答案の言葉として使えます。
4問だけです。過去問道場は、これが終わって余力があるときだけで構いません。
やった日は、件名に「学習メモ」と入れて空のまま送ってもらえれば記録します。本文は要りません。