復習問題 2026-10-05
今日から内訳を変えます。ネットワーク3問+マネジメント・ストラテジ2問。残り13日で一番取りこぼしが惜しいのが後者だからです(理由は第4問の解説に書きました)。計算は今日も1問もありません。
第1問 ネットワーク
DNS に登録するリソースレコードのうち、ホスト名に対応する IPv4 アドレスを示すものはどれか。
- A レコード
- MX レコード
- CNAME レコード
- NS レコード
解答
解答: a(A レコード)
DNS は「名前 → アドレス」の電話帳です。その帳簿の1行1行がリソースレコードで、何を引きたいかで行の種類が変わります。午前で問われるのはこの4〜5種類だけです。
| 種類 | 読み | 示すもの |
|---|---|---|
| A | Address | ホスト名 → IPv4 アドレス |
| AAAA | クアッドA | ホスト名 → IPv6 アドレス |
| MX | Mail eXchange | そのドメイン宛メールを受け取るサーバ |
| CNAME | Canonical NAME | 別名 → 正式名(あだ名の転送先) |
| NS | Name Server | そのゾーンを管理している DNS サーバ |
| PTR | PoinTeR | IP アドレス → ホスト名(逆引き) |
覚え方は略語をそのまま英語に開くだけです。A は Address、MX は Mail eXchange、NS は Name Server。IPv6 の AAAA は「IPv4 の32ビットの4倍だから A が4つ」と結びつけておくと混ざりません。
10/4 の第1問の表で DNS は53番でした。番号表とこのレコード表は、同じ DNS の別の側面です。
第2問 ネットワーク
レイヤ2スイッチの VLAN 機能の説明として適切なものはどれか。
- 物理的には1台のスイッチを論理的に複数のネットワークに分割し、ブロードキャストドメインを分ける
- 複数の物理回線を束ねて1本の論理回線として扱い、使える帯域を広げる
- 送信元の IP アドレスとポート番号を書き換え、社内の複数端末が1つのグローバル IP アドレスを共有できるようにする
- 宛先 IP アドレスを見て、異なるネットワークの間でパケットを転送する
解答
解答: a
VLAN はスイッチの中に仕切りを立てる機能です。配線を変えずに「この8ポートは営業部、この8ポートは開発部」と論理的に分けられ、分けた向こう側へはブロードキャストが飛びません。ブロードキャストドメインが分かれる、というのがこの機能の答案用語です。
- b はリンクアグリゲーション。8/25 の記録で「細いストローを束ねて太くする」と整理したあれです
- c は NAPT(IP マスカレード)。9/29 の第2問で出ました
- d はルーティング。L3 スイッチやルータの仕事で、VLAN をまたぐ通信にはこちらが必要になります
選択肢を並べると、L2(VLAN・リンクアグリゲーション)と L3(ルーティング・NAPT)のどちらの話かで2つずつに割れます。この割り方ができれば、知らない機器名が出ても半分は消せます。
第3問 情報セキュリティ
社内 LAN からインターネットへの Web アクセスを中継するプロキシサーバの役割として、最も適切なものはどれか。
- クライアントの代理として Web サーバへアクセスし、取得した内容をキャッシュして同じ要求に再利用する
- HTTP リクエストの内容を検査し、SQL インジェクションなど Web アプリケーションへの攻撃を遮断する
- パケットのヘッダにある IP アドレスとポート番号だけを見て、通過させるか破棄するかを決める
- ネットワーク上の通信を監視し、攻撃の兆候を検知して管理者に通報する
解答
解答: a
プロキシ(proxy)は代理人です。社内の PC は自分で外へ出ず、プロキシに頼んで取ってきてもらいます。代理人を1人に絞ると、ついでに次の3つができます。
- キャッシュ:同じページの要求を手元の控えで返す(回線が軽くなる)
- ログ:誰がどこへアクセスしたかが1か所に残る
- フィルタリング:業務に関係ないサイトへの中継を拒否する
残りは昨日・前回の登場人物です。b が WAF(10/4 第3問)、c がパケットフィルタリング型ファイアウォール(10/3 第3問)、d が IDS(遮断までするなら IPS)。
この4つは「どの層を見るか」で並べると一列になります。ヘッダだけ=ファイアウォール(L3/L4)、HTTP の中身=WAF(L7)、通信を眺めて知らせる=IDS/IPS、代理で取ってくる=プロキシ。4問セットで出ても、この一列を思い出せば足ります。
第4問 プロジェクトマネジメント
WBS の説明として適切なものはどれか。
- プロジェクトの成果物と作業を、管理可能な大きさまで階層的に分解したもの
- 作業の開始日と終了日を横棒で表し、日程と進捗を視覚化したもの
- 作業の前後関係と所要日数を矢印で結び、最長経路を求めるもの
- 利害関係者の関心度と影響力を整理し、対応方針を決めるもの
解答
解答: a
WBS は Work Breakdown Structure、作業を分解した構造です。名前がそのまま答えになっています。「管理可能な大きさまで」「階層的に」の2語が入っている選択肢を選べば当たります。
- b はガントチャート(横棒=日程)
- c はアローダイアグラム(PERT 図)。最長経路がクリティカルパス
- d はステークホルダ分析
今日この分野を入れた理由です。午前80問の内訳は、おおよそ テクノロジ系50問 / マネジメント系10問 / ストラテジ系20問。マネジメント+ストラテジで30問、全体の約4割あります。しかもこの30問は計算がほとんどなく、用語と定義を結びつけるだけの問題が大半です。
合格ラインは60点=48問。テクノロジ50問を半分取って25問、マネジメント・ストラテジ30問を7割取れば21問、合わせて46問。残り13日で動かしやすいのは後者の側です。テクノロジ系を1問上げるには理解が必要ですが、こちらは表を1枚覚えると数問まとめて動きます。
第5問 経営戦略(ストラテジ系)
SWOT 分析において、外部環境の分析にあたる組合せはどれか。
- 強み(Strengths)と弱み(Weaknesses)
- 機会(Opportunities)と脅威(Threats)
- 強み(Strengths)と機会(Opportunities)
- 弱み(Weaknesses)と脅威(Threats)
解答
解答: b
切り分けは「自分で変えられるか」の一点だけです。
| プラス | マイナス | |
|---|---|---|
| 内部環境(自社) | 強み Strengths | 弱み Weaknesses |
| 外部環境(市場・競合) | 機会 Opportunities | 脅威 Threats |
技術力・人材・ブランドは自社が持っているもの=内部(S / W)。法改正・円安・競合の新製品は自社では変えられないもの=外部(O / T)。SW が内、OT が外と覚えます。
出題はこの表の読み方を変えただけのものが繰り返されます。「円安は何にあたるか」なら外部のマイナスで脅威(輸入業なら)、「自社の特許」なら内部のプラスで強み。表1枚で確実に1問になる、ストラテジ系の典型です。
同じ枠で PPM(市場成長率×市場占有率で 花形・金のなる木・問題児・負け犬)も頻出です。これも表1枚なので、余力があれば続けて覚えてしまうのが得です。