復習問題 2026-09-21
今日は3問です。ネットワーク(記録上いちばん正答率が低い分野・8/25 で 30%)から2問、セキュリティ管理から1問。
第1問 ネットワーク(サブネット)
IPアドレス 192.168.10.100/26 のホストが所属するサブネットの、ブロードキャストアドレスはどれか。
- 192.168.10.63
- 192.168.10.127
- 192.168.10.191
- 192.168.10.255
解答
正解:b(192.168.10.127)
/26 は「先頭から26ビットがネットワーク部」という意味です。第4オクテットのうち 2 ビットがネットワーク部に食い込み、残り 6 ビットがホスト部になります。ホスト部が 6 ビットということは、1サブネットあたり 26 = 64個のアドレスを持ちます。
そこで 64 刻みで区切ると、サブネットの境界はこうなります。
| サブネット | ネットワークアドレス | ブロードキャスト |
|---|---|---|
| 1つ目 | 192.168.10.0 | 192.168.10.63 |
| 2つ目 | 192.168.10.64 | 192.168.10.127 |
| 3つ目 | 192.168.10.128 | 192.168.10.191 |
| 4つ目 | 192.168.10.192 | 192.168.10.255 |
100 は 64 以上 128 未満なので 2つ目のサブネットに入り、その最後のアドレス 127 がブロードキャストです。
解き方は毎回この2手順で固定できます。①ホスト部のビット数から「1ブロックの大きさ」を出す ②そのブロック幅で区切って、対象のアドレスがどの区画に落ちるかを見る。ブロック幅は暗算の表を持っておくと速いです。
/24 → 256 /25 → 128 /26 → 64
/27 → 32 /28 → 16 /29 → 8 /30 → 4
a は 1つ目のサブネットのブロードキャストで、100 ではなく 0〜63 のホスト向け。d は /24(区切りなし)だと思ってしまった場合の誤答です。
第2問 ネットワーク(デフォルトゲートウェイ)
PC が同一セグメント内にない宛先へパケットを送信するとき、そのパケットの宛先 MAC アドレスとして設定されるものはどれか。
- 最終的な宛先ホストの MAC アドレス
- デフォルトゲートウェイ(ルータ)の MAC アドレス
- ブロードキャストアドレス(FF:FF:FF:FF:FF:FF)
- 送信元 PC 自身の MAC アドレス
解答
正解:b(デフォルトゲートウェイの MAC アドレス)
記録に何度も出てくる箇所なので、ここだけは理屈で押さえてしまいます。ポイントは IP アドレスと MAC アドレスは役割が違うことです。
| 宛先 IP アドレス | 宛先 MAC アドレス | |
|---|---|---|
| 意味 | 最終的なゴール | 次に渡す相手 |
| 区間 | 端から端まで変わらない | 1区間ごとに書き換わる |
MAC アドレスは同じセグメント内でしか使えません。別セグメントのホストの MAC は、そもそも知りようがない(ARP は同一セグメントにしか届かない)ので a は成立しません。
そこで PC は「自分のセグメントの外だ」と判断すると、とりあえずルータに渡すという動きをします。このときのパケットは、
- 宛先 IP = 最終的な宛先ホスト(変わらない)
- 宛先 MAC = デフォルトゲートウェイ(次の区間の相手)
という食い違った組み合わせになります。ルータは受け取ると宛先 MAC を次の区間のものに書き換えて転送し、これを最後のセグメントまで繰り返します。「IP は通しの宛名、MAC は区間ごとのバトン」と覚えると、この形式の問題はほぼ落ちません。
なお「自分のセグメントかどうか」の判断にはサブネットマスクを使います。第1問とつながっていて、宛先 IP と自分の IP をマスクで区切って同じ区画に入るかを見ているだけです。
c のブロードキャストは ARP 要求など同一セグメント内に問い合わせるときの形で、通常のデータ転送では使いません。
第3問 情報セキュリティ管理(職務分掌)
社員の異動に伴い、業務システムのアクセス権限を変更する。内部統制上、適切な手続きはどれか。
- システム管理者が必要と判断し、自ら権限を変更したうえで、事後に業務部門へ報告する。
- 業務部門の責任者が変更を承認し、それを受けてシステム管理者が権限を変更する。
- システム監査人が変更内容を決定し、システム管理者が権限を変更する。
- 異動する社員本人が申請し、本人が権限を変更する。
解答
正解:b
昨日のデータオーナの続きです。覚えることは1つだけで、「承認する人」と「作業する人」を分ける——これを職務分掌といいます。
- 承認:データオーナ(=業務部門の責任者)。そのデータを誰に見せてよいかを決める責任を持つ
- 実施:システム管理者。承認された内容のとおりにアカウントや権限を操作する
a は実施者が自分で承認まで済ませており、承認と実施が同じ人に集まっています。これが崩れると「管理者が誰にも断らず権限を配れる」状態になり、不正があっても検知できません。事後報告では歯止めになりません。
c はシステム監査人の位置づけが誤りです。監査人は独立した立場で評価する人なので、業務の意思決定そのものに関与してはいけません。関与した時点で「自分がやったことを自分で監査する」ことになり、独立性が失われます。
d は申請・承認・実施のすべてが本人という最悪の形です。
この「承認と実施の分離」「監査人の独立性」の2点は、午後 問11(システム監査)で形を変えて何度も問われます。計画で問11を「対策コストが最も安い本命」に置いているのは、覚える量がこの程度で済むからです。